図解入門ビジネス 最新MOT(技術経営)の基本と実践がよーくわかる本 (How‐nual Business Guide Book)
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分類: | 本
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発送可能時期: | アクセスしてご確認下さい
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参考価格: | ¥ 2,310 (消費税込)
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タイトル通りMOT(技術経営)がよ?くわかった! MOT(技術経営)という解っているようで、その実、解っていなかった(ことにも気づかされた)対象を、本書でようやくとらえられたことは大きな収穫。
最もありがたかったのは、MOTのスコープ(範囲)とその要素を明確にしてくれた点。
そして、その各要素を進捗段階(ステージ)にしたがって展開されており、現在位置に迷わない構成に助けられ、理解が進みました。
仕事がら、プロジェクトマネジメントについての第6章は非常に参考になりました。
『マネージャーはプロジェクトの「進め方(HOW TO)」ではなくて、「進み方(WHAT TO)」を見ていくことが大切』
この2つの視点をしっかり意識してマネジメントに活かしていきたいものです。
そして、各章に散りばめられた「コラム」。
経験に裏打ちされた情報・提言・疑問の数々は、のっぺりしがちなこのような本にスパイスとして効いており、記憶のフックとしての役割も果たしていました。
MOTとはなんぞや? MOT=Management of Technolobyの略である。MOTの基本をわかりやすい事例を挙げながら説明している。どうやらMOTという考え方は欧米では既に体系化されているようであるが、日本ではまだまだなのだろうか?欧米の事例を挙げながら、日本の立ち後れに警鐘を鳴らしたいという著者の思いが感じられた。
内容的には、技術におけるステージの変遷つまり、研究→開発→事業化→産業化というそれぞれのステージにおけるMOTの要素を紹介・解説したものになっている。基本的な内容が網羅的に書かれているので、バイブル的にたびたび手にとって確認するような使い方が想定されているのではないだろうか?
技術者が少々苦手分野と思われる、事業計画立案・販売戦略立案にも言及されており、具体的な内容はそれぞれの専門書を手に取るべきであろうが、実際に経営に当たる際に必要な項目を洗い出すような使い方ができる構成になっている。
個人的には、研究と開発を再定義し、研究が技術シーズから発散的にそれを発展実用化させるのにたいし、開発はそれら技術を集め製品化するつまり集約的に技術を取り扱わねばならないという部分に「ガッテン」であった。しかも研究と開発の間には「魔の川」が横たわる。どうやらこれらを混同したりうまく切り分けできていないと、魔の川にはまりこんで流されてしまうのであろう。
技術主体の会社でなくとも、業務改善を含むイノベーションを必要とする企業・組織にも適用可能なのではないだろうか?
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